28 レシピ・3 セクション:Model API クックブック攻略ガイド
「コピーしたら一発で動くレシピ」— Meta のクックブックが掲げる約束です。その約束が守られているのは構成のおかげ。各セクションは、前のセクションで証明済みのことだけを前提にしています。
設計思想
すべてのレシピは自己完結したコピペ可能な出発点であり、1 つの機能を証明し、その上に何かを構築できる形で終わります。セットアップは意図的に最小限です。Model API アカウント、MODEL_API_KEY としてエクスポートしたキー、そして https://api.meta.ai/v1 に向けた OpenAI SDK。この API は OpenAI SDK・Anthropic SDK・OpenCode などのエージェント CLI とドロップイン互換なので、レシピは手元にすでにあるツールでそのまま動きます。フォーマットは Colab ノートブックとスタンドアロンの Python ファイルです。
セクション 1:API の基礎(10 レシピ)
プリミティブを 1 つずつ。最初のチャット補完、ストリーミング、ツール呼び出し、構造化出力、プロンプトキャッシング、推論トークンの制御、画像入力、ロングコンテキスト、バックオフ付きエラーハンドリング、そしてインライン引用付きの検索グラウンディング。ここでの規律は、1 レシピにつき 1 つ のビルディングブロックだけを検証することです。後で複雑なエージェントの中で何かが壊れたとき、どのプリミティブを疑えばいいかがわかります。それぞれが単体で動くところを見ているからです。
過小評価されがちなものが 2 つあります。プロンプトキャッシングは、エージェンティックコーディングの経済そのものです。ターンごとに再送信されるリポジトリコンテキストは、新規入力のごく一部であるキャッシュ料金で課金されます(それが実際の請求額を支配する理由はティアの損得計算で解説しています)。そして構造化出力 — 一発でパースできるスキーマ保証付き JSON — は、エージェントパイプラインと正規表現の山とを分ける境界線です。
セクション 2:エージェントパターン(5 レシピ)
モデルがエージェントになるのはここからです。中核となる「知覚→判断→行動」ループ、1 ターン内での推論とツール使用のインターリーブ、長時間実行にわたるコンテキスト管理、検証付きインプレース編集(自己チェックする検索置換 — 本格的なコーディングエージェントなら必ず使っているパターンです)、そしてノイズだらけのフィードから根拠のあるパターンを抽出し、厳格な JSON で自己評価するアラート疲労対策コパイロット。5 つのレシピを合わせると、Muse Code のようなツールが内部でどう組み立てられているかの、動く設計図になっています。
セクション 3:ユースケース(13 レシピ)
回収のセクションで、その幅広さこそがポイントです。知覚系ではチャート分析とスクリーンショットからのバグ修正。エージェントが実ブラウザで自分の成果物を確認する、ブラウザ検証付きの Web デザインとゲーム開発。サンドボックス化されたコード実行。共有カンバンボードで連携する 4 プロファイル構成のプロダクトスタジオ(PM・バックエンド・フロントエンド・テックライター)。1 つの構造化プロンプトから一発生成する 3D ゲーム。自律的な GitHub Actions ボット。そして Linux と macOS 両対応のコンピュータ操作。どれも小さなプロダクションパターンであって、おもちゃではありません。
どこから始めるか
API を評価中なら、基礎の 01(クイックスタート)→ 03(ツール呼び出し)→ エージェントパターンの 01。半日もあれば、このプラットフォームの輪郭が掴めます。Muse Code ユーザーなら、3 つの Muse Code レシピ — エージェントファンアウト、組み込みスキル、ゴールトラッキング — に直行してください。プロダクトのコアパターンを実行可能なコードに変換したものです。全インデックスには 28 レシピすべてがソースへのリンク付きで並んでいます。